地域の拠点へ再び幕開け 飯塚・嘉穂劇場が5年ぶり開場

開場した嘉穂劇場

 2021年から休館していた福岡県飯塚市の芝居小屋「嘉穂劇場」(国登録有形文化財)が10月24日、5年ぶりに見学施設として開場した。記念式典が開かれ、来場者は歴史を感じさせる建物に見入っていた。

見学施設として

 式典では、花道から登場した武井政一市長が「飯塚の文化を子どもたちへ継承し、地域のにぎわい創出の拠点となるよう活用していきたい」とあいさつ。過去の出演者のビデオメッセージも披露され、歌舞伎俳優の中村勘九郎さんは「子どもの頃から出演させていただき、父との思い出が詰まっている。いつか公演できたらいい」と語った。劇場の歴史をテーマにした演劇も行われ、来場者は迫力のある演技を楽しんだ。

 初めて訪れたという福岡市城南区の男性(65)は「花道や(舞台床下の)『奈落』などに感動した。ずっと残り続けてほしい」と話していた。


「奈落」を見学する来場者


 また、劇場敷地内にあり、出演者が願掛けをしていた荒熊稲荷神社が自由に参拝できるようになり、記念御朱印の頒布も行われた。


 神社は飯塚市の曩祖(のうそ)八幡宮が管理しており、八幡宮の氏子らでつくる団体「壇の上会」会長・竹下茂木さん(81)によると、藤山寛美らが奉納した鳥居があるが、壁で隔てられ、客が立ち入ることができなかったという。今回の開場に合わせ壁が撤去され、参拝可能となっており、竹下さんは「非常に珍しい神社。ぜひ訪れてほしい」と呼びかけていた。


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