1981年7月26日、福岡市地下鉄が室見~天神間の5.8キロで部分開業し、市民生活を支える大動脈への一歩を踏み出した。
開業前日には、天神駅のコンコースで記念式典が開催され、試乗も行われた。82年に天神~中洲川端、中洲川端~呉服町、93年に博多~福岡空港など順次延伸された。
2005年2月には七隈線(橋本~天神南)が開業し、空港線と箱崎線、七隈線を合わせた全線は29.8キロに。JRや西鉄など各交通機関との乗り継ぎもよく、コロナ禍前の2019年度は一日の輸送人員が47.3万人を数えた。
13年度からは七隈線の延伸工事が始まった。天神南から新駅「櫛田神社前」を経由して博多につながる約1.4キロで、利便性向上や都心部の渋滞緩和が期待されている。
16年11月には、JR博多駅近くの工事現場で大規模な陥没事故が発生。工期に2年の遅れが出たものの、昨年12月までに延伸部分の掘削を終えた。トンネルや新駅の本体工事も完了し、23年3月の開通を予定している。