炭鉱電車の図録 第1弾 大牟田市のNPOが編集

炭鉱電車の図録を手にする藤原理事長(右)ら

 三池炭鉱で活躍した炭鉱電車を動く状態で保存する活動に取り組む福岡県大牟田市のNPO法人「炭鉱電車保存会」が、「炭鉱電車 図録Vol.1」を編集した。1部700円(税込み)で販売している。

 炭鉱電車は、石炭の搬出や通勤客らの輸送などを担い、閉山後は大半が廃線となった。一部の線路は三井化学大牟田工場の原料輸送に使われたが、2020年5月に廃止された。

 保存会は同年、藤原義弘理事長が炭鉱電車の保存・活用を目指して設立。同市と熊本県荒尾市のほか、関東などの鉄道ファンら約70人が会員に名を連ねる。

 図録はA5判、34ページ。今年7~8月に大牟田市石炭産業科学館で開いた企画展「夏の鉄道展」で展示した写真をまとめたほか、会員のエッセーや車両の図表を読み解くコーナーもある。

 藤原理事長は「動く状態での保存への機運を高めたい」と話し、来年以降も夏の企画展に合わせて図録を編集していくという。

 1000部を作成。NPO法人「大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ」から発行された。購入や問い合わせは同館(0944-53-2377)へ。


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