大牟田発「おいしい!」が完成 地元産物を使った10商品

発表会で新商品を披露する関係者

 ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた中小企業の商品開発や販路開拓を支援する福岡県大牟田市の事業で、地元の農産物を使ったジェラートやカレーなど10商品が完成した。同市の多目的交流施設で3月20日に発表会が開かれ、関好孝市長は「コロナ禍から少し光が見えてきた。その先を見据えて『大牟田』を全国に届けてほしい」とエールを送った。

お茶やジェラート、カレー

 全国に発送できる加工食品の開発や販路開拓の取り組みが対象で、開発費やネット販売用のサイト制作費などを50万円を上限に補助した。

 開発された新商品は、大牟田産のイチジクやバナナなどで作ったジェラート、地元産の野菜や肉を使ったオリジナルカレー、大牟田名物のジンギスカンのレトルトパックなど。


コーヒードリップで入れるお茶


 このうち、山田屋茶舗(大牟田市上町)は、コロナ禍で感染リスクを避けて野外で余暇を楽しむアウトドアの人気が高まったことに着目し、コーヒードリップで入れるお茶を商品化。茶葉をオシャレなデザインの瓶に入れて持ち運べるようにし、ギフト用にも使えるようにした。

「コロナ後」へ支援を継続

 昭和開フィールド(同市昭和開)は、地元で栽培された県産イチジク「とよみつひめ」を練り込んだジェラートを開発。全国発送が可能で、5月頃からネット販売を始める。同社は「自然の甘みを出すのに苦労したが、イチジクに含まれるアントシアニンには美容効果があり、贈答用にお薦めです」としている。


大牟田産イチジクを使ったジェラート


 大牟田市は2023年度も支援事業を継続し、申請を受け付ける。問い合わせは市産業振興課(0944-41-2762)へ。


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