大牟田と歩んだ炭鉱電車の音が楽曲に コンピレーションアルバムが登場

 三井化学(本社:東京)は、現役を引退した炭鉱電車の通過音やハンドル操作音、踏切の鐘の音などが入った楽曲のコンピレーション・アルバムをリリースしました。Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスで配信されています。


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ありがとうプロジェクトの一環で

 炭鉱閉山後も、三井化学大牟田工場(福岡県大牟田市)で原料輸送に用いられてきた三井化学専用線(旧三池炭鉱専用鉄道)は、輸送ルートの見直しに伴い、2020年5月に廃止となりました。
 三井化学は、100年にわたり活躍した車両に感謝し、この"歴史的遺産"を未来につなげるため、「ありがとう 炭鉱電車プロジェクト」を進めており、アルバムもこの一環で制作されました。

関連記事:石炭を運び、市民を乗せ 大牟田を牽引した炭鉱電車の映像作品が完成


 アルバムは11月にリリースされた「TREKKIE TRAX & SOUNDS GOOD & MITSUI CHEMICALS SAMPLED BY MIIKE RAILWAY COMPILATION」。炭鉱電車の音は、聞くと人の脳が心地よいと感じる「ASMR」です。楽曲の随所に懐かしい音がちりばめられ、炭鉱電車が目の前を走っているような臨場感を味わえます。


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なぜ「音」を残すことにしたの?

 プロジェクトのサイトでは、炭鉱電車の写真や映像、言葉のコンテンツを楽しむことができます。それらと並んで「音」を残すことにした理由を、この活動に取り組む三井化学コーポレートコミュニケーション部の松永有理さんに聞きました。

 「地元の方々に炭鉱電車について尋ねると、思い出が音とともにあることが分かりました。『電車の音が目覚まし替わりだった』『夫が働いていたから、遠くで響く警笛を聞いて、お父さんが来よるね!と家族で話していた』『子どもを抱いて踏切に電車を見に行った』ーー。皆さん口々にそう話します」

 炭鉱電車の音源は記憶を呼び覚ますスイッチの役割を果たすといいます。


 松永さんはさらに加えました。「映像と違い、音は個人それぞれの思いを乗せやすい」。炭鉱はプラスな面もマイナスな面も様々な課題を抱えてきました。「すべてを綺麗な思い出に変えるというわけではなく、ネガティブな面も含めて前に進んでいこう」との思いから、個人の思いをそのまま未来につなげる音にこだわったそうです。


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炭鉱電車そのままの音源も公開!

 サイトでは、楽曲に使用された炭鉱電車のASMR音源も公開しています。再生ボタンを押すと、聞こえてくるのは機械音や作業音ですが、それらを丁寧に扱う人の手の温もりを感じさせます。




 サンプリング音源としても提供しており、サイトから申請すれば、楽曲を制作するすべてのアーティストが無償で使用できます。


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