特別展「藤野一友と岡上淑子」 福岡市美術館で始まる

開幕した特別展「藤野一友と岡上淑子」

 戦後復興期に活躍した画家と美術家の作品を紹介する特別展「藤野一友と岡上淑子」(読売新聞社など主催)が11月1日、福岡市美術館(中央区)で始まった。来年1月9日まで。

 藤野一友(1928~80年)は二科会を中心に活動し、細密な描写の幻想絵画を特徴とする画家。岡上淑子さん(94)は主に20歳代の頃、洋雑誌の写真を切り抜いてコラージュの制作に取り組んだ美術家で、2人は1957~67年、結婚していた。ともにフランスで始まった芸術運動「シュールレアリスム」(超現実主義)から影響を受け、女性の体を表現した作品が多いという。


様々な作品が並ぶ会場

 特別展では、藤野の油彩画や鉛筆画、岡上さんのコラージュなど計約210点が並ぶ。正路佐知子学芸員は「2人の共通点や違い、当時の時代背景などを感じてほしい」と来場を呼びかけている。

 観覧料は一般1300円、高大生800円、中学生以下は無料。

 問い合わせは市美術館(092-714-6051)へ。


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