中心部の混雑緩和へ博多で社会実験 12月23日~1月9日

 福岡市と、地元企業などでつくる「博多まちづくり推進協議会」は12月23日~来年1月9日、市中心部に向かう際、直接マイカーで乗り入れず、周辺の駐車場に止めて徒歩などで移動する取り組み「フリンジパーキング」の社会実験を博多駅地区で初めて行う。

 市によると、市中心部で徒歩や公共交通機関を選択することで、渋滞緩和や温室効果ガスの削減につなげる狙いがある。市では天神地区でも2019年3月から同様の取り組みが本格実施されており、毎月延べ約2500台の駐車場の利用があるという。

 今回の実験では、博多駅の南西約800メートルにある博多区住吉5の有料駐車場「住吉パーキング」(420台収容)に車を止め、同駅1階の総合案内所で午前8時~午後7時に駐車券を提示してアンケートに答えると、12時間までの駐車料金を最大500円に値引きする。駐車場最寄りのバス停までの片道乗車券も人数分配る。

 市は利用状況を踏まえて本格導入を検討する方針で、市都心交通課は「多くの人出が見込まれる年末年始は渋滞を緩和し、環境にも優しいフリンジパーキングをぜひ活用してほしい」としている。


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