医療費助成18歳まで 福岡市が新年度から拡大検討

 福岡市が、3歳から中学生までの通院医療費を1医療機関当たり月額最大500円としている助成と、入院費を中学生まで無料とする助成について、新年度から18歳まで拡大する方向で検討していることが分かった。従来通り、所得制限は設けない考えで、子育て支援を強化する狙い。市は編成中の新年度一般会計当初予算案で関連経費を計上する方針だ。

 高島宗一郎市長は、昨年11月の市長選で、子育て支援策を重点的に実施するとの公約を掲げ、4選を果たした。市の人口は増加が続いているが、推計では2035年頃をピークに減少に転じると見込まれており、現時点での対策が必要と判断したとみられる。

 このほか、市は0~2歳の第2子以降の保育料についても所得制限を設けずに完全無償化を実施する方針を固めており、新年度予算案で関連経費を盛り込む考えだ。

 市の子ども医療費助成の対象は約20万人で、今年度予算では約58億9400万円を計上している。通院医療費に関しては、全国の政令市で、名古屋市、大阪市、北九州市など7市が助成対象を18歳までとしている。


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