平成筑豊鉄道(本社・福岡県福智町)は、観光列車「ことこと列車」が昨年12月からの定期点検を終えて運行を再開する3月21日、走行する列車に沿線から手を振ってほしいと呼びかけている。運行4周年の節目に当たるこの日を盛り上げようと企画し、同鉄道のホームページでは各駅の通過時刻や、沿線で振るオリジナルの小旗の作り方を紹介している。
3月21日11時32分 直方駅出発
ことこと列車は2019年3月21日に運行を開始。土日・祝日に1日1便が走り、車内では沿線の食材を使ったフランス料理のコースを味わえる。深紅の車体や、大川市の伝統工芸品「大川組子」を使った内装は、西九州新幹線の車両「かもめ」などを手がけた工業デザイナー・水戸岡鋭治さんがデザインした。
コロナ禍で運休した時期もあったが、運行開始から昨年11月までの3年8か月間で、延べ約8800人が乗車した。
今年の運行初日となる21日の列車は午前11時32分に直方駅を出発し、田川伊田駅間を1往復した後、午後0時56分に再び直方駅を出発。金田(午後1時12分着)、田川伊田(同1時35分着)、油須原(同2時7分着)、犀川(同2時34分着)を経て、午後2時52分に行橋駅に到着する予定だ。
同鉄道の伊藤英彦・経営企画室長は「ぜひ、笑顔で手を振って沿線から応援してほしい。横断幕やメッセージボードも大歓迎」と呼びかけている。問い合わせは平成筑豊鉄道(0947-22-1000)へ。