北九州市の門司港に3月27日、米国の会社が運航する国際クルーズ船「アザマラ・クエスト」(3万277総トン)が寄港した。新型コロナウイルスの影響でこれまで外国客船の来港は見送られており、国際クルーズ船の同市への寄港は約3年4か月ぶりとなった。
欧米を中心に30か国・地域の乗客約600人を乗せた同船は、3月19日に東京を出発。約1か月で青森や新潟、韓国・釜山、神戸などを巡るツアーの一環として門司港に立ち寄った。
「桜や日本酒 楽しみ」
下船した乗客らは、市内や山口県などを巡るツアーバスに乗り込んだり、港に設けられた日本文化を体験できるブースで着物の試着などを楽しんだりした。
14年ぶりに来日したという米国人(62)は「小倉城で桜を眺めたり、日本酒を飲むのがとても楽しみです」と笑顔で話していた。
同市では4、5月にも国際クルーズ船が4隻寄港する予定。今回の待望の寄港を受け、市クルーズ・交流課の井上欣治課長は「今後さらにクルーズ船の誘致に向けてPRしていきたい」と話していた。