福岡県遠賀町のJR遠賀川駅北側に、駅舎と一体化した交流拠点施設「おんがみらいテラス」が完成した。4月1日にオープンする予定。すでに新しい駅舎は利用されており、町の担当者は「中心部のにぎわいづくりの拠点にしたい」と話している。
同町は、駅舎の建て替えと施設建設を2020年度に始めた。総事業費は約15億円。施設は3階建て延べ約1600平方メートルで、旧駅舎の跡地に建てており、新しい駅舎とは通路で直結している。
ホール、複合遊具の「すくすくエリア」も
1階のフリースペースには窓辺にカウンター席が並び、勉強や読書などをして過ごすことができる。2階には約150人を収容できるホールなどがあり、住民らが会議や発表会、イベントに利用が可能。屋外にはテラス席が設けられている。3階は子どもと保護者が過ごせる「すくすくエリア」で、複合遊具やおもちゃが用意されている。施設には災害時の指定緊急避難場所としての機能も持たせている。
同駅北側は役場に近く、商店街もある。一方で、田畑が広がる駅南側では22年度に土地区画整理事業が始まっており、3月25日に開かれた完成記念式典で、古野修町長は「みらいテラスと駅南開発との相乗効果で生まれたにぎわいが、町全体の活力に広がってほしい」とあいさつした。