おいしい魚を食べて! 長浜鮮魚市場に新施設「うおざ」誕生

「うおざ」で自分好みにアレンジして味わえる海鮮料理

記事 INDEX

  • 魚のプロが整備・運営
  • 注目はフードホール!
  • 魚食ファン拡大に期待

 新鮮な魚介類を味わえ、水産加工品も購入できる新施設「うおざ」が11月9日、福岡市中央卸売市場鮮魚市場(中央区長浜、通称・長浜鮮魚市場)にオープンしました。市民や観光客らで、初日からにぎわいをみせています。

魚のプロが整備・運営


新たに整備された「うおざ」


 「うおざ」は、水産卸会社が長浜鮮魚市場の東エリアに整備。市場の卸業者や仲卸業者などでつくる会社が運営を担います。「食べる」「知る」「買い物する」を基本理念に誕生した、魚のプロたちによる魚食普及推進施設です。


120席あるフードホール


 施設は広さ約1200平方メートルの平屋。市場のおいしい魚介類が食べられるフードホールのほか、水産加工品などが並ぶ物品販売コーナー、刺し身の造り方を学べる「SASHIMI DOJO」(詳細は公式インスタグラムで発信予定)などを備えています。


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注目はフードホール!

 施設の目玉は、高い天井や大きな照明で競り場をイメージしたフードホール。刺し身(250円~)や焼き魚(350円~)、揚げ物(250円)などが並ぶカウンターで好きな料理を選び、120席あるテーブル席で食事を楽しむ形式です。


刺し身が並ぶショーケース


 旬の魚をはじめ7、8種類の刺し身が全長8メートルのショーケースに並び、自分好みにアレンジします。しょうゆ7種類と海鮮茶漬け用だしを用意しており、オリジナルの盛りつけで刺し身定食や海鮮丼を堪能できます。皿の色で価格がわかるようになっています。


旬の魚の刺し身を味わえる


 物品販売コーナーには、水産加工品や魚料理に合う調味料などを陳列。料理人が使う包丁など調理器具の購入も可能です。鮮魚は販売していません。


物品販売コーナー


 鮮魚を間近に見られるお魚コーナーでは、市場で取り扱う魚介類をステンレス台に氷を敷いて展示します。「SASHIMI DOJO」は、鮮魚のさくから刺し身を造る体験教室を計画しています。


体験教室の会場になる予定の「SASHIMI DOJO」


 11月下旬には、コース料理を中心とした会席場「海の国」もオープンする予定。6~10人で利用できる個室5部屋、6人掛けテーブル6台の大部屋を備え、ゆっくり飲食を楽しめるバーカウンターも用意するそうです。


オープン準備中のバーカウンター


 うおざの営業時間は11時~21時30分で、水曜と年末年始は定休です。海の国は17時~21時30分の営業です。


魚食ファン拡大に期待

 全国的に魚食は減少傾向にあります。長浜鮮魚市場の水産物総取扱量は近年6万トン前後で、23万トンを超えていた1996年度に比べると大きく落ち込んでいます。


テープカットで施設開業を祝う関係者


 うおざには、魚食拡大への期待が寄せられています。9日の開業式典に出席した高島宗一郎市長は「うおざは福岡市内外の人が長浜鮮魚市場を身近に感じ、長浜の魚を好きになってほしいとの思いが込もった施設。長浜は天神から近く、屋台も復活しました。長浜エリアに注目してもらい、おいしい魚を知ってほしい」と話しました。


市地下鉄の赤坂駅に施された装飾


 市は新施設のオープンに合わせ、最寄りの市地下鉄「赤坂駅」に鮮魚市場をPRする装飾を設置。「魚が旨(うま)いぞ!」「ブリなら泳いで約1分!」といった目を引くキャッチコピーで盛り上げています。



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