福岡県立美術館の建て替えに伴って移転する福岡武道館(福岡市中央区)の新たなデザインが決まった。福岡市民体育館(博多区)の隣接地で10月に着工し、2025年11月の完成を予定している。
施設整備を担当する県警施設課によると、新たな福岡武道館は地下1階、地上4階。約1000人の観覧席がある柔剣道場に加え、弓道場、相撲場、バスケットコート1面分のサブアリーナも設ける。
博多織モチーフの柱・壁
エントランスや観覧席には県産材を活用。列柱や外壁は博多織をモチーフとし、市民体育館との間に連絡地下通路を設けて利便性向上を図る。元の武道館の解体も含め、総事業費は約120億円を見込んでいる。
武道館は年間約9万人が利用し、県警も訓練などに活用している。服部誠太郎知事は「県警の術科訓練の推進向上とともに、県民の心身の鍛錬の場となるようにしたい」としている。