福岡銀行が手続きの「セルフ化」試行 9月から2支店で

口座開設や住所変更

 福岡銀行は4月18日、口座開設などの事務手続きに対応する行員を置かない新形態の店舗を、9月から試行すると発表した。窓口の利用客が減少しているためで、顧客自身が端末などを操作する「セルフ化」を進め、店舗運営の効率化を目指す。

 新形態を導入するのは、福岡市中央区の「けやき通り支店」と、福岡県古賀市の「千鳥支店」。口座開設や住所変更などは、設置されたタブレット端末などで顧客自身が情報を入力するか、テレビ電話越しに遠隔で担当者が案内する「リモート窓口」で受け付ける。操作が分からない場合は店内にいる案内係が手伝う。

 店頭で通帳やカードの受け取りはできず、必要な場合は郵送で届ける。入出金はATMの利用を求める。

「無人店」導入も視野

 一方、資産運用やローンは引き続き、行員が受け付ける。口座開設などの事務作業を減らしてコストを抑え、行員を相談業務に専従させることで収益向上を図る。顧客の反応を踏まえ他店への拡大を検討するほか、「無人店」の導入も視野に入れている。

 窓口に事務手続きの行員を配置しない店舗の試行は広がっており、西日本シティ銀行も、原則全店で手続きをセルフ化するシステムの導入を決めている。


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