食も充実の研究拠点「いとLab+」 福岡市西区に4月8日開業
記事 INDEX
- 約60のレンタルラボ・オフィス
- 住民歓迎!蔦屋書店にパン店も
- 福岡市初がそろうフードホール
福岡市西区の九州大学伊都キャンパス近くに4月8日、新たなビジネスの創出を目指す研究開発拠点「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」が開業します。レンタルラボやコワークスペースを備えた研究開発棟のほか、地域住民も利用できる商業・飲食エリアや賃貸住宅もあり、にぎわいや交流が生まれる場所にもなりそうです。
約60のレンタルラボ・オフィス
いとLab+の敷地は3.1ヘクタールで、市土地開発公社などが所有していました。九大に近いこともあり、職住近接型の研究開発拠点を整備しようと、市が2020年に事業者を公募し、選ばれた大和ハウス工業などの企業グループが開発を進めてきました。
今回、新設されたのは、研究開発、飲食・店舗、賃貸住宅など5施設です。
新産業・新事業の創出を目指す研究開発棟(3階建て、延べ約9000平方メートル)は、レンタルラボ32室とレンタルオフィス31室のほか、コワークスペース、会議室などが設けられています。
大企業からスタートアップ企業まで幅広い業種・規模の事業者が入居できるよう、部屋の分割や拡張ができるようにしました。
学生や研究者らの入居を見込んで整備した賃貸住宅棟は、学生情報センター(京都市)が管理・運営。18~28平方メートルの家具・家電付きワンルームマンション(537戸)で、食堂や交流ラウンジもあります。
住民歓迎!蔦屋書店にパン店も
商業棟では、ライフスタイル提案型書店「九大伊都 蔦屋書店」(約3000平方メートル)が営業します。蔦屋書店としては、同市中央区六本松に次いで九州2店目。書籍や文具・雑貨のほかに、多彩な商品を扱う期間限定ストア、子ども向けのイベントも企画します。
蔦屋書店には、カフェやベーカリー、学習塾、観葉植物店など8店がテナントとして入り、近隣住民の交流・憩いの場としても活用されそうです。
【九大伊都 蔦屋書店に入るテナント】
・スターバックス コーヒー(コーヒーストア)
・BAKERY&CHANDELIER Eccentric(ベーカリー、シャンデリア販売)
・糸島のろっぽんぽん(たいもち、からあげ)
・めんたいBASE byやまや(テイクアウトパスタ)
・キッズガリレオ(教育、民間学童、習い事)
・hoshiko’s CAFÉ(野菜たっぷりデリカフェ、ワイン)
・とろり天使のわらびもち(和菓子)
・SANTA ANA garden (観葉植物)
物販棟には、ベガコーポレーション(福岡市)が運営する家具・インテリアのECサイト「LOWYA(ロウヤ)」が初めて設ける実店舗がオープンします。約400平方メートルの店内で、ソファやテレビ台、キッチンアイテムなどを扱います。学生向けだけでなく、幅広い層を対象にした商品が並ぶそうです。
福岡市初がそろうフードホール
飲食・店舗棟で4月末頃オープン予定のフードホール「ITO GRAND」には、炭火や薪火で焼きあげる肉料理のイタリアン「RODEO&cafe」、東京・恵比寿の予約困難な和食店「米ル~土鍋ごはんとお万菜~」、バーベキューを楽しめる「ITO SKY」など9店が入ります。いずれも福岡市内に店舗を構えるのは初めてです。
【フードホールに入る店舗】
■RODEO&cafe(イタリアン)
■米ル~土鍋ごはんとお万菜~(和食)
■VIT-asian food-(タイ料理)
■STELLA-OYSTER & SEAFOOD-(オイスター)
■WIN-walk in cellar-(ワインバー)
■MIX-JUICE CAFE-(ジュース)
■ITO SKY(バーベキュー、バーカウンター)
■Modern Korean Dining 雪花~SOLFA~(韓国料理)
■bowl 糸島野菜&クラフトビール(野菜、クラフトビール)
大和ハウス工業の広報担当者は「研究開発拠点として、地域社会に新しい価値を提供していきたい」と施設への思いを語ります。また「地域の人々に幅広く利用していただき、交流の場として活用してもらえたらうれしいです」と呼びかけています。