約400年の歴史がある北九州市の夏祭り「小倉祇園太鼓」(国重要無形民俗文化財)の保存振興会は4月25日夜、同市内で会員総会を開き、今年の本祭りを7月14~16日に開催すると決めた。昨年は新型コロナウイルス対策で中止したメイン行事の「競演大会」は、子どもの部のみ復活する。保存振興会は「アフターコロナ時代の祭りを模索しながら運営したい」としている。
競演は子どものみ復活
今年は7月1日午後7時からJR小倉駅前で打ち初め式を行い、同日から各団体が太鼓の練習を解禁する。本祭りで太鼓の技量を審査する「競演大会」について、今年は子どもたちの技量向上を目的に15歳以下を対象にして復活させ、15日に小倉城前で行う。大人の部は、審査なしで各団体が技量を披露し合う「太鼓総見」として16日に同所で実施する。
小倉祇園太鼓は昨年、コロナ対策を行いながら3年ぶりに開催した。今年は参加者のマスク着用は原則とせず、感染対策の内容は参加団体に委ねる方針。会員総会後に記者会見した保存振興会の中村真人会長は「昨年はコロナ対策を行った新しいやり方で成功させることができた。今年は感染対策をきちんとやった上で、ある程度はコロナ前の状態に戻すような祭りにしたい」と語った。