「関門新連携」へ 北九州・下関の市長が12年ぶりに会談

 北九州市の武内和久市長と山口県下関市の前田晋太郎市長は5月30日、12年ぶりとなる両市の市長会談を北九州市で行った。「関門新連携」をスローガンに、海外客の誘致も見据えた関門地域の観光振興などに向けて連携を強化する方針を確認した。


両市の連携をアピールする武内市長(右)と前田市長


 両市長は門司区の商店街・栄町銀天街を視察後、同区の関門海峡ミュージアムで約1時間にわたって会談した。会談は冒頭を除き、非公開で行われた。

 会談後、両市長は共同で記者会見。関門海峡に張ったワイヤで滑降するアトラクション「メガジップライン」の構想具体化に向けて協議を進めることや、北九州空港を利用する外国人らの誘客を促進することなどで一致したことを明らかにした。

 また、両市の副市長をトップとし、観光振興策などを検討するプロジェクトチームを設置することでも合意。北九州市教委が来年4月の開校を目指す夜間中学に、下関市民も受け入れる前提で協議することも確認したという。

 武内市長は「関門両岸の持ち味を組み合わせ、高め合い、補完し合う関係を築きたい」と語り、前田市長は「民間の皆さんの力も借りて、関門のエネルギーをさらに高めていきたい」と力を込めた。


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