野良猫と共生へCFで去勢費募る 宗像市が8月10日まで

 福岡県宗像市は、市内に生息する野良猫200匹に不妊去勢手術を施す費用240万円を、ふるさと納税制度を活用して自治体の課題解決を図るガバメントクラウドファンディングで募っている。

「地域猫」活動の一環

 市によると、市内で七つの住民団体やボランティア団体が、猫を捕獲して繁殖を防ぐ手術を受けさせた上で元の場所に戻し、餌や排せつを管理する地域猫活動に取り組んでいる。

 一方、7団体が活動している地域だけで、約200匹が手術を受けないまま生息。鳴き声やふん尿、生ゴミをあさるなどの被害が、苦情やトラブルにつながるケースもあるという。

200匹の手術に

 公益財団法人・どうぶつ基金(兵庫県)が運営し、同市などの野良猫に無料で手術を行っていたみやま市の動物病院が3月に閉院。今後は宗像、福津市の計4病院で雄1万1000円、雌1万6500円で引き受けてもらうため、県の補助金を除く費用を寄付で賄うことにした。

 ふるさとチョイスのサイトで8月10日まで募集する。宗像市環境課は「大切な命を駆除するのではなく、人と共生しながら生を全うできるようにしたい」と支援を呼び掛けている。問い合わせは同課(0940-36-1421)へ。


advertisement

この記事をシェアする