九州各地で記録的な大雨による被害が相次ぐ中、福岡県の服部誠太郎知事は7月4日の定例記者会見で、引き続き大雨による災害に警戒するよう注意を呼びかけた。避難所の開設状況などが分かる県のスマートフォン向け防災アプリの積極的な活用も促した。
県内では6月29日~7月3日の大雨で、1人が軽傷を負ったほか、住宅や道路への被害も相次いだ。気象庁によると、7月5日も県内の多いところでは1時間に50ミリの非常に激しい雨が予想されている。
県は昨年度、新たに開発した防災アプリ「ふくおか防災ナビ・まもるくん」の無料配信を開始。現在地付近の気象警報や土砂災害警戒情報、避難所の開設状況などを把握できる。ただ、現在の登録数は約3万5200件にとどまっている。
服部知事は「アプリを活用するとともに、地域で互いに声を掛け合いながら、命を守る行動を取ってほしい」と呼びかけた。