未利用魚をおいしい加工品に 新興企業が知事に商品説明

 市場に出回らない未利用魚を使った水産加工品「フィシュル!」を製造・販売する福岡市の新興企業「ベンナーズ」の井口剛志社長らが福岡県庁を訪れ、服部誠太郎知事に商品を振る舞った。


服部知事(中央)に事業内容を説明した井口社長(右)

 同社は、高校時代まで同市で過ごした井口社長が大学卒業後の2018年4月に設立した。資金調達では、県の伴走型支援プログラムなども利用したという。県内産のマトウダイやボラ、コショウダイなどを加工・冷凍。毎月6パックを5000円ほどで配送し、約1万人が利用しているという。

 井口社長らが7月3日、県庁を訪問。服部知事にアイゴのマリネとタカノハダイの昆布締めを振る舞った。服部知事は「食べやすくておいしい。漁業者の収益の向上や魚食の普及につながる素晴らしい事業」とたたえた。井口社長は「水揚げされる魚が減っている。とれる魚を最大限価値化して販売していくことが大切」と話した。

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