こども病院跡地に福岡大西新病院の機能を移転へ

 福岡大は、記者会見を開き、福岡市立こども病院跡地(福岡市中央区唐人町)に新たに整備する内科総合病院に、同大西新病院(同市早良区祖原)の機能を移転すると発表した。2027年春頃の開業を目指している。

 7月20日の発表によると、新病院は地上5階建て。1、2階で外来診療や検査を行い、3、4階に病室、5階にリハビリテーション部門を置く。病床数は現在の117床を維持し、隣地には立体駐車場をつくる。

AIやロボットの活用も想定

 西新病院は、建設から40年以上が経過して老朽化していた。移転後は感染症外来に対応できる設計とするほか、診療や施設運営にはAI(人工知能)やロボットの活用を想定。災害時には近隣住民の避難場所として、5階のフロアを開放する考えという。現状の西新病院の土地や建物の活用については、関係機関で今後検討していくという。

 記者会見で、市医師会の平田泰彦会長は「患者の利便性も高まり、市民の役に立つ新しい病院になる」と評価。朔啓二郎学長は「安心安全な医療を提供し、地域に貢献をしていきたい」と語った。


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