「こがえる寺」として親しまれている福岡県飯塚市平恒の正法寺に、参道を彩る約1000個の風鈴がお目見えした。ぎらつく日差しの中、涼しげな音色があちこちで響き、参拝者らを迎えている。
住職の原口性亮(しょうりょう)さんがコロナ禍だった3年前から、「魔よけの効果があり、涼を求める人々の安らぎになれば」と設置。そよ風が吹く度にカエルの絵が描かれた風鈴がチリ~ン、チリ~ンと鳴り、「家族みんなが健康で」などと、願いが書かれた短冊とともに揺れていた。
8月17日、群馬県から夫婦で訪れた野口蓮美さんは「風鈴だけでなく、参道に並ぶカエルの石像もかわいくて、足を運んで本当に良かった」と喜んでいた。
風鈴は1個500円で短冊に願い事を書き、奉納できる。9月末まで飾られる予定。