第一交通産業・創業者設立の基金「黒土始賞」に3団体

 タクシー大手の第一交通産業の創業者で今年4月に101歳で亡くなった黒土始氏が設立した基金の「第1回黒土始賞」受賞者に、アフリカで医療支援を行うNPO法人「ロシナンテス」(北九州市)など3団体が選ばれ、8月24日、北九州市小倉北区の同社で表彰式が行われた。

 受賞団体はこのほか、高齢者施設などの慰問活動を行うNPO法人「九州プロレス」(福岡市)と、フードバンク事業に取り組むNPO法人「フードバンク北九州ライフアゲイン」(北九州市)。


表彰後、記念撮影する受賞団体の関係者ら

 基金は、黒土氏が昨年8月、私財2億円を投じて設立。今年度から年1回、地域の発展や社会福祉の向上に貢献した3団体・個人を表彰し、副賞としてそれぞれ100万円を贈呈する。

 表彰式では、基金代表理事で同社の田中亮一郎社長が「社会に貢献している人々のお手伝いをすることが黒土の生きがいだった。地域密着で仕事をすることを忘れないためにも遺志を引き継いでいく」とあいさつ。ザンビアなどで活動している川原尚行理事長の代理で出席したロシナンテスの海原六郎理事は「基金の魂を胸に精進したい」と感謝の言葉を述べた。


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