福岡県内の自然を巡るガイド本 野外教育家の谷さん出版

 福岡県内で活動する野外教育家の谷正之さんが、自然を楽しみながら散策したい人向けのガイドブック「この景色が見たい! 福岡よくばり散歩」を海鳥社(福岡市)から出版した。読売新聞福岡県版で2019年4月~20年3月に連載した「ふくおか自然巡り」に加筆したもので、山や海、森など、自然豊かで景観が美しい場所を巡り歩く50コースを、豊富なカラー写真とともに紹介している。


「ガイドブックを手に、まずは足を運んでみて」と話す谷さん


 本では、駐車場や駅などを出発点にしたコースをわかりやすく説明しながら、途中にある史跡やその土地の歴史、文化、特色のある植物などを解説している。トイレの位置や分岐点などがわかるコース図、各コースを巡る際の注意点や周辺の観光スポットについての一口メモも添えた。


 谷さんは、自然体験や山歩き教室などを開催する福岡市の団体「体験活動協会FEA」の理事長を務める。様々な年齢層の人をガイドした経験をもとに、幼い子ども連れや高齢者も歩きやすいルートを選んだという。新聞で連載した46コースに、「天拝山麓のイヌマキ群」(福岡県筑紫野市)、「関門海峡と和布刈(めかり)公園」(北九州市門司区)など4コースを追加している。

 谷さんは「福岡には恵まれた自然があり、季節によっても表情が変わる。足を運んでみれば新しい発見があるはずなので、ガイドブックを役立ててほしい」と話している。

 136ページ、税込み1870円。問い合わせは主要書店か海鳥社(092-272-0120)へ。


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