九州芸文館で伝統工芸展 大川組子の茶室や久留米絣

 福岡県筑後市の九州芸文館の別館(アネックス1)で、大川組子の技法で作った茶室や、久留米絣(かすり)の反物といった筑後地域の伝統工芸品を紹介する展示会が開かれている。11月19日まで。


大川組子で作られた茶室

 茶室は広さ4.5畳。JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の内装を手がけた大川市の木下木芸が制作。くぎを使わず、薄い木片を手作業で組み合わせて作られている。大川建具なども並ぶ。

 久留米絣の反物は、広川町の藍染絣工房の作品。「木の葉」「涼風」「河の流れ」といった作品は、数十回も染め重ねた藍色のグラデーションと独特な文様などで表現している。


藍染めを重ねて制作された久留米絣の反物


 ほかにも、八女提灯(ちょうちん)や八女簾(すだれ)なども紹介している。


 アネックスは周囲がガラス張りで、17日は屋外からの観覧となるが、18、19日は屋内に入ることができる。観覧無料。


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