「のおがたチューリップフェア」 会場準備が着々と進む

 福岡県直方市の春の風物詩「のおがたチューリップフェア」の会場となる遠賀川河川敷・直方リバーサイドパークで、市民ボランティアによる「球根植え」が行われている。12月初旬までに3か所の花壇(計約5240平方メートル)に約40品種の球根計約20万個が植えられ、来春にはチューリップの“じゅうたん”ができあがる。

12月までに20万個「球根植え」


約20万本のチューリップが咲き誇った今春のフェア(提供:直方市観光物産振興協会)

 フェアは市観光物産振興協会が1997年から開いている。コロナ禍による中止などを経て、4年ぶりの本格開催となった今年は3月25日~4月2日に実施。チューリップ約20万本が咲き誇り、約32万3000人でにぎわった。

 球根を植えるボランティアは協会が募集し、11月16日現在で94企業・団体計約1500人が申し込んだ。作業初日の同日は11企業・団体計約160人が参加。割り振られた花壇のエリアで、スコップを使って深さ約15センチの穴を掘り、球根を一つずつ埋めた。


球根を植える市民ボランティア

 今回も約15人で参加した「直方歩け歩け会」の会長(75)は「花が咲けば多くの人に喜んでもらえるし、直方の活性化にもつながる。少しでも役立つことができればうれしい」と語った。

フェアは3~4月の9日間

 来春のフェアは3月下旬~4月上旬の9日間にわたって開かれる。色とりどりのチューリップを楽しめる会場では、ステージイベントが行われるほか、企業や団体、店舗が出店して飲食スペースも設けられる。撮影スポットとして人気がある「NOGATA」の文字のオブジェも例年通り設置される。

 協会の担当者は「例年以上に楽しんでいただけるよう、来春は複数の新企画も検討している。会場で直方の魅力を体感してほしい」と話している。


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