廃校になった小学校舎を改修した福岡県田川市の宿泊・交流施設「いいかねPalette(パレット)」で、同県嘉麻市在住のアーティスト夫婦が約30メートルにわたる「壁画」を完成させた。
米国出身の漫画家アンドリューズ・ライアンさん(41)と、イラストレーターのウエノアイ(本名・上野愛)さん(38)。11月の1か月間をかけ、2階建て建物の2階廊下の壁に、ライアンさんはオイルパステルで、ウエノアイさんはアクリル絵の具で、それぞれの世界観を表現した。
手洗い場の壁には2人の合作があるほか、窓ガラスにも作品が描かれ、窓を開けてガラス2枚を重ねると別の作品に見える仕掛けも施されている。
作品は自由に鑑賞でき、施設を訪れた人らが立ち寄って興味深そうに見入っている。