福岡城跡に「幻の天守閣」が出現 3月のさくらまつりで

 福岡市は、3月中旬から舞鶴公園(中央区)で始まる「福岡城さくらまつり」に合わせ、福岡城跡の天守台に仮設の骨組みを設置し、天守閣の姿を浮かび上がらせるライトアップを行う。7色の光による「幻の天守閣」が福岡の春の夜を彩る。

7色にライトアップ


福岡城の天守閣のライトアップ(画像はいずれもイメージで、福岡市提供)

 福岡城は黒田長政が1601年から7年かけて築いた城。本丸に天守台があるが、天守閣の存在を証明する資料がなく、その存在を巡って議論が続いている。

 市は、天守台の上に仮の骨組みを設置してLEDライトを取り付け、天守閣の姿を光で浮かび上がらせる。赤や緑、オレンジなど7色に光り、時間帯によって演出が変化するという。また、天守台の石垣もライトアップする。天守閣のデザインは事業者からの公募で決めており、高さは約14メートルになる。


福岡の春の夜を彩る「幻の天守閣」

 高島宗一郎市長は1月23日の定例記者会見で「天守閣を想像してもらうことで、復元に向けた関心が高まってほしい」と語った。

 2月中旬から作業を開始。作業時を含めてライトアップ期間中は天守台に上れなくなる。ライトアップは5月末まで行われる予定。


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