天神に新しい地下通路計画 福岡パルコ・新天町再開発で

 福岡市・天神の商業施設「福岡パルコ」と新天町商店街の一体的な再開発を巡り、市は3月11日、同商店街を南北に通るメルヘン通りの地下に新設される通路の整備計画を明らかにした。天神地下街と岩田屋本店方面をつなぐきらめき通り地下通路と、市地下鉄天神駅が結ばれ、利便性や周辺の回遊性の向上が期待される。


天神地区で整備予定の新たな地下通路


 同日開かれた市議会福祉都市委員会で報告した。

 市都心事業推進課などによると、新たな地下通路は、同商店街商業協同組合やパルコ(東京)などの地権者らでつくる協議会が検討を進めてきた。計画では、天神駅から岩田屋本店付近までの地下2階部分について市から占用許可を取り、長さ約190メートル、幅6メートルの地下通路を整備する。公共性の高い基盤整備となるため、国の補助制度の活用を検討している。

 協議会によると、再開発エリアは約2万2000平方メートルあり、2030年度に商業施設やオフィスなどが入る複合ビルの開業を目指している。

 報告では、再開発に伴うまちづくりの考え方も示され、複合ビルのうち、東街区ビルでは、カルチャー施設などの文化芸術機能を誘致し、ビルに隣接した南側には公園を新設。西街区ビルは、新天町商店街の歴史を継承するため、1階に天神と大名地区をつなぐ「商店街通路」を設け、ビルの営業時間外も通行できるようにするという。


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