福岡県岡垣町の歴史展示室「岡垣歴史ギャラリー」が3月30日、同町の文化・スポーツ施設「岡垣サンリーアイ」にオープンし、除幕式が行われた。
床に航空写真、遺跡の場所記す
民間のビルに入居する町地域交流センター内に文化財展示室が設置されていたが、賃貸契約満了で同センターが31日付で廃止され、同展示室も閉鎖されたことから、サンリーアイに新設し、内容を一新した。
ギャラリーは約47平方メートルで、床面に大きな航空写真を設け、遺跡などの場所が分かるようにした。町内で出土した縄文土器や古墳時代のかめ棺、中世の陶磁器、明治時代のものとみられる海老津駅旧駅舎の鬼瓦など約20点を時系列で展示。86インチの大型モニターも設けて文化財を紹介している。
また、サンリーアイ内ではこの日、コロナ禍で休業していた「いちご食堂」が営業を再開し、授乳室やキッズコーナーも設置された。
除幕式には約20人が出席。門司晋町長は「町民が岡垣の歴史や文化にふれる第一歩の場所になればと思う」と期待していた。