福岡県庁でキャッシュレス決済スタート 手数料支払いも

 福岡県は、県庁や出先機関での手数料や使用料の支払いについて、4月1日からキャッシュレス決済を開始した。県は行政サービスのデジタル化を進めており、2025年度には、県立学校の授業料や県営住宅の家賃などをスマートフォンの決済アプリなどで24時間納付できるようにする。

 県によると、対象は納税証明書の交付申請や飲食店等営業許可申請など639の手続きの支払い。クレジットカードや電子マネー、「PayPay(ペイペイ)」などのスマホのQRコード決済サービスを使って窓口での支払いが可能となる。

 県の公金支払いのほぼ全てが該当するが、運転免許の更新やパスポート交付については、申請者が多く窓口の混乱も予想されるため、今回はキャッシュレス化には対応しないという。

 25年度からは、▽県立学校授業料▽県立高校の入学選考料▽県営住宅家賃▽放置駐車違反金――などについて、納付書にバーコードをつけることでコンビニ窓口や決済アプリでいつでも支払えるようにする。

 一方、これまで通り、現金で領収証紙を買って支払う方法も引き続き利用できる。県会計課は「幅広い支払い手段を提供し、県民の利便性を高めていきたい」としている。


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