初夏を告げる「船乗り込み」 博多座「六月大歌舞伎」を前に

 福岡市・博多座の「六月大歌舞伎」(6月2~17日)を前に、役者のご当地入りを知らせる初夏の風物詩「船乗り込み」が5月30日、博多川で行われた。


博多川を船でパレードする坂東弥十郎さん(左から2人目)ら


 中村梅玉さんや中村扇雀さん、坂東弥十郎さん、尾上松也さんら出演者と関係者約120人が10隻に分乗し、約800メートルにわたって水上をパレード。笛や太鼓のおはやしが鳴り、紙吹雪が舞う中、両岸に集まったファンからは「高砂屋」「音羽屋」など役者の屋号のかけ声が飛んだ。


 公演の昼の部は「修禅寺物語」など、夜の部は通し狂言「東海道四谷怪談」の演目で行われる。下船後の式典で松也さんは「博多は人も温かく、船乗り込みを終えてうれしい気持ち。今回は3役を皆様に楽しんでもらえるよう精いっぱい勤めます」と来場を呼びかけた。


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