世界遺産を間近で!八幡製鉄所の旧本事務所に歩道整備へ

 北九州市は8月29日、16億2600万円を追加する今年度一般会計補正予算案を発表した。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である官営八幡製鉄所の旧本事務所(八幡東区)を間近で見学できるようにするため、歩道を整備する事業費として900万円を計上した。9月5日開会の市議会9月定例会に提案する。


眺望スペースから見た官営八幡製鉄所旧本事務所

 稼働中の製鉄所敷地内にある旧本事務所は、約80メートル離れた場所に眺望スペースが設けられている。より近づいて見たいという声もあり、眺望スペースのフェンスに門扉を設け、歩道でつなぐ。

 武内和久市長はこの日の定例記者会見で旧本事務所の世界文化遺産登録が来年で10周年を迎えることに触れ、「より多くの方々が関心を持ってもらえるように準備を進めていきたい」と語った。

 同予算案では、橋などの補修工事や定期点検を行う道路メンテナンス事業(6億200万円)や、今後急増が予想されるマイナンバーカード電子証明書更新などの手続きに対応するための環境整備事業(1000万円)も盛り込んだ。


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