福岡空港の国際線に新ラウンジ 地元の伝統工芸品で彩り

 福岡空港(福岡市)の国際線ターミナルビルで9月25日、新しいラウンジが報道陣に公開された。大川組子など福岡県内の伝統工芸品を多く配置したのが特徴で、観光客やビジネス客らの利用拡大を見込んでいる。

「福岡らしさ」にこだわり


小さな石庭が設けられた福岡空港国際線の新しいラウンジ

 国内外の主な航空会社のビジネスクラス搭乗客らが出国検査後に利用できるスペースで、ビルの増改築に伴って拡張した。従来のラウンジと比べて面積が2倍超となっており、約1200平方メートルの室内に216席を備え、ウェブ会議に対応できる個室も設けた。移転前は窓がなかったが、滑走路を窓越しに一望できるようになった。


新ラウンジに飾られた大川組子のアート

 さらに、壁面に大川組子のアートを飾り、洗面台のボウルには小石原焼を使用したほか、軽食メニューに博多ラーメンを加えるなど、「福岡らしさ」にこだわった。水流のほとりに本物の松やコケがある小さな石庭も設置した。

 新しいラウンジのオープンは27日で、福岡国際空港国際施設開発推進部の平嶋俊介課長は「2本目の滑走路の供用開始も控え、利用者の増加が想定される国際線で多くの人を心地よい空間でもてなしたい」と話していた。


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