遠賀で展示のSLに汽笛が”復活” 12月22日にイベント

 福岡県遠賀町の遠賀総合運動公園に保存・展示されている蒸気機関車(SL)の汽笛を“復活”させ、楽しむイベントが12月22日に開かれる。

 SLは1924年(大正13年)に製造された「86型78626」で、長さ約17メートル、高さ3.8メートル。日豊線の主力機関車として登場し、最新型でスマートな幹線用旅客機関車の花形として活躍した。その後、遠賀町を走る室木線や芦屋線(いずれも廃線)など九州各地をめぐり、1974年(昭和49年)に引退。翌年、当時の国鉄から同町に貸与された。


遠賀総合運動公園に保存・展示されているSL

 イベントは同町商工会青年部が開催する。同部は2022年からSLを塗装し、周辺を囲む柵を設けるなどの活動に取り組み、その集大成として企画。汽笛を鳴らす装置は破損し、実際に復活させるのは難しいため、SLのそばに設けたボタンを押すと、汽笛の音がスピーカーから流れ、疑似体験してもらう。

 午前11時~午後3時半で参加費無料。問い合わせは同部(093-293-0165)へ。


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