大牟田市で「防災運動会」開催 災害に備える大切さ学ぶ
楽しく体を動かしながら防災意識の大切さを学ぶ「防災運動会」が2月1日、福岡県大牟田市の「おおむたアリーナ」で開かれた。
震災や台風などの自然災害の際、どのように行動すればよいかを伝え、子どもから高齢者、補助が必要な人たちが身を寄せる避難所で、混乱せず互いに助け合えるよう、同市ボランティア連絡協議会(杉野有美子会長)が主催しており、今回が7回目。
運動会には、市内外の中学生から高齢者ら計約100人が参加し、35人ずつの3チームに分かれ4種目を実施した。
「非常食準備競争」では、ソーセージや、水を入れて混ぜれば食べられるアルファ米、紙コップなどをリレー方式で持ち帰り、非常食の準備を終えるまでの時間や、困っている人に適切な支援をしているかなどを採点し、得点を競った。また、「大声競争」では、参加者が「助けて」「勝つぞ」などと叫び、計測した声の大きさで順位を決めた。
会場には、東日本大震災や能登半島地震の被災状況を紹介したパネルや、避難所で使うテント、段ボールベッドなども展示された。
杉野会長は「防災運動会は大牟田市が九州で最初に取り組んだ。避難所では知らない人たちが集まるので、コミュニケーションと、支え合うことの大切さを実感してほしい」と願っていた。