北九州市で毎年8月初めに開かれる「わっしょい百万夏まつり」の主催者は2月3日、今年の開催日を9月20、21日に変更する方向で検討していると発表した。近年は猛暑で体調を崩す参加者が相次いでいるためで、3月下旬に正式決定する。
相次ぐ熱中症 安全面を考慮
まつりは北九州青年会議所などでつくる振興会が開催し、2日間で約150万人が訪れる市内最大規模のイベントとして知られる。
しかし、2023年に熱中症などで治療を受けた人は同振興会が把握しているだけで30人以上を数え、24年も約20人に上った。一部は救急搬送されたという。参加人数の縮小などを検討する企業や団体も出ており、安全面を考慮して時期を変更することにした。
各地で「8月」見直しの動き
真夏のイベントを巡っては、佐賀市で8月に行われる「佐賀城下栄の国まつり」も、今年は猛暑を理由に5月31日と6月1日に前倒しすることを決めるなど、開催時期を見直す動きが出始めている。