ワンビルにスタートアップ支援拠点「CICフクオカ」が誕生

2025.04.22

 起業家支援などを手がける米ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)は4月21日、福岡市・天神に24日に開設する新拠点「CICフクオカ」の内覧会を報道陣向けに開いた。国内では東京に次ぐ2か所目で、行政と連携して新ビジネスの創出を支援する。

行政と連携、ビジネス創出サポート


報道陣に公開された新拠点「CICフクオカ」

 CICフクオカは、24日に開業する複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング」の地上7階に入居。共有スペースや大小143の個室、16の共用会議室などを備え、月額8万円(税抜き)から利用できる。CICによると、すでに福岡のスタートアップ(新興企業)など複数社と契約しており、台湾の半導体関連企業なども入居を検討しているという。


CICフクオカ内にある共有スペース

 21日には、CICジャパンと県、福岡市がそれぞれ新興企業の支援に関する連携協定を締結した。県は5月にCICフクオカ内に支援拠点「グローバルコネクト福岡」を開設し、資金調達などをサポートする。締結式で服部誠太郎知事は「スタートアップをさらに生み出し、育てる取り組みを力を合わせて強力に進めていきたい」と話した。

 CICジャパンの梅沢高明会長は「スタートアップが世界市場を視野に入れて成長するために、ぜひCICの国際的なネットワークなどを活用してもらいたい」と語った。


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