黒崎駅前を「ほこみち」に! にぎわい創出へ市道規制緩和

 北九州市八幡西区のJR黒崎駅前の商店街で、黒崎カムズ通りのアーケードを中心とした約400メートルの市道が、ベンチを置いたり露店を並べたりできる「歩行者利便増進道路」(通称・ほこみち)に指定された。にぎわいづくりのためマルシェ開催などに取り組んできた商店街では、指定を契機に一層、力を注ぐ。


「ほこみち」指定を受けて開かれたマルシェ


初のマルシェを開催!

 「ほこみち」を活用した初のマルシェは、5月2日に開かれた。おむすびなどを提供するキッチンカーやハンドメイド雑貨など、これまでの2倍の約20店が出店。商店街の店も路上に商品を並べた。休憩用のベンチやテーブルも増やした。

 黒崎名店街協同組合の藤戸哲谷代表理事は「日常的ににぎわいを創出し、商店街のリピーターが増えることを期待したい」と話していた。

 市によると、この通りは2017年9月、政府の国家戦略特区諮問会議から道路法の規制が緩和される特例地域に認められた。そのため、毎週金曜日の昼間と土曜日の夜にマルシェが開かれてきた。

 特例地域の期限が27年3月までとなっていたため、同組合は20年11月の改正道路法施行で制度が創設され、特区と同様の扱いを受けられる「ほこみち」への指定を申請。25年3月18日付で指定された。市内では、小倉北区魚町と門司区栄町に次いで3件目となった。

 指定対象の市道のうち、4月18日付で設定された、キッチンカーなどを設置可能な「利便増進誘導区域」は長さ278メートル、幅4メートルのエリアとなっている。


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