福岡県筑後市の九州芸文館で、羊や象、猫、鳥など動物をモチーフにした絵画や彫刻などの作品を集めた企画展「動物たちに囲まれて―身近なトモダチ―」が6月15日まで開かれている。
会場には、馬を描いた坂本繁二郎の油彩画「放牧場」、柴田善二が手がけたオランウータンやイボイノシシの木彫、久留米絣(かすり)で十二支にちなんだ動物などをユーモラスに織った松枝玉記の作品、竜や鳳凰(ほうおう)といった伝説上の動物の水墨画など65点が並んでいる。
動物モチーフの絵画や木彫
作品は江戸時代から、現代にかけて制作されたもので、いずれも県立美術館の所蔵作品の中から選んだという。
県学芸員の竹下花さんは「動物を素材にした作品ばかりなので、親子で一緒に何が描かれているかを探すこともできる。美術館に行く機会がなかった人たちにとって、関心を持つきっかけになればうれしい」と期待している。
開場は午前10時~午後5時、休館は月曜日。観覧料は一般210円、高校生以下、65歳以上、身体障害者手帳などの交付を受けている人などは無料。問い合わせは九州芸文館(0942-52-6435)へ。