福岡市中央区西公園の光雲(てるも)神社で、「七夕まつり」が7月1~7日に初開催される。近隣13の保育園・幼稚園の園児らが願い事などを描いた約500個のちょうちんを飾り付けるほか、5日は縁日を開き、射的や金魚すくい、たこ焼きなどの屋台が並ぶ。
期間中は、七夕限定デザインの御朱印や、短冊付きのおみくじなどを用意。5~7日は、夜間ライトアップも計画している。
光雲神社は、初代福岡藩主の黒田長政と、その父の官兵衛をまつることで知られ、歴史ファンらが全国から訪れる。神社が立つ西公園では、福岡県による再整備事業が進められ、市内を一望する展望台やカフェ、休憩所などがつくられる予定だ。
にぎわい創出が期待されるなか、初めての七夕祭りを企画したのは禰宜(ねぎ)の町田光弘さん(48)。母親の実家だった縁で2年前に福岡へ移住して神職に就き、「地域とのつながりをより深めて、子どもたちの記憶に残るような祭りにしたい」と意気込む。
町田さんは、七夕まつりのほかに、コメの収穫を祝う「新米まつり」も初めて企画し、こうした行事を定着させていくことを目指している。長政が築城した福岡城も神社から近く、町田さんは「武家の街としての地域の歴史をより広く知ってもらえるような取り組みも考えていきたい」と話している。
七夕まつりの問い合わせは、光雲神社(092-761-1807)へ。
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