国内最大規模!北九州・響灘洋上風力発電所の安全祈願祭

 北九州市若松区の響灘沖に完成し、3月2日に営業運転を開始した洋上風力発電所「北九州響灘洋上ウインドファーム」の安全祈願祭が4月22日、同区沿岸部で開かれた。国内最大規模の洋上風力発電の始動に、関係者から期待の声が上がった。


報道陣に洋上から公開された風車(北九州市若松区の響灘沖で)


市長「フロントランナーに」


 安全祈願祭は、巨大風車群を一望できるグランピング施設の敷地内で開かれた。北九州市や建設に携わった業者ら関係者約100人が参加した神事が執り行われ、出席者が玉串を奉納するなどして施設の安全を祈った。

 発電所の運営を担う「ひびきウインドエナジー」の三根浩二社長は「地元に末永く愛していただける発電所になるよう安定的な運転に尽力したい」とあいさつ。武内和久市長も「エネルギーの地産地消を目指す大きな一歩。北九州が洋上風力のフロントランナーとして日本、アジアの先頭に躍り出るチャンスだ」と力を込めた。


関係者が参加した安全祈願祭


 ウインドファームは、約2700ヘクタールの広大な海域に巨大な風車25基が設置されている。風車は海面からブレード(羽根)最高地点までの高さが約200メートルに及ぶ。年間発電量は約5億キロ・ワット時で、同市の4割にあたる17万世帯分に相当する。


 市が2017年に行った公募で、九州電力の子会社などが出資する「ひびきウインドエナジー」が事業者に選ばれ、23年に建設工事がスタート。3年かけて洋上に風車群が設置された。総事業費は約1700億円で、国の固定価格買い取り制度を活用して20年間にわたって売電する。

 一方、ウインドファームの風車を手がけた風力発電設備大手「ベスタス」(デンマーク)は3月、基軸部分の組み立て工場を国内に建設することを目指し、経済産業省と覚書を交わした。

 その工場の候補地には、北九州市も挙がっている。武内市長は「実現すれば製造、運搬、組み立て、メンテナンスの総合拠点化が進み、東アジアの市場も視野に入れた世界的な拠点になりうる。全力で誘致に取り組みたい」と意気込みを語った。


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