【山口】周南市が「工場夜景」のマンホールカードを配布中

 山口県周南市は、観光資源にもなっている工場夜景のロゴマークをあしらったマンホールの蓋を紹介する「マンホールカード」を市内で無料配布している。下水道事業をPRするマンホールカードは、全国各地のご当地版が発行されて愛好家の人気を集めており、市は「地元への愛着や観光振興につながれば」と期待している。


周南市が配布しているマンホールカード

観光振興に期待

 カードは、国土交通省などでつくる「下水道広報プラットホーム」が企画し、全国の自治体と共同製作している。これまでに750自治体・団体で地域色豊かな1189種類のカードが作られており、「マンホーラー」と呼ばれるコレクター間で収集されているという。

 周南市のカードは、表面に蓋の写真と緯度、経度を記載。実際の蓋は、2025年の工場夜景の日(2月23日)に合わせてJR徳山駅北口駅前広場の3か所に設置されている。蓋には夜空に向かって煙がたなびく煙突や、工場群といった臨海コンビナートのロゴマークがあしらわれている。


晴海親水公園から眺めた工場夜景

 カードの裏面では、市沿岸の晴海親水公園から眺めることができる工場夜景が「日本夜景遺産」の一つに選ばれていることなどを解説。徳山駅近くの観光案内・特産品販売所「まちのポート」で1人につき1枚、配布している。

 7月の定例記者会見でカードを紹介した藤井律子市長は「楽しみながら市民に地元の下水道に関心を持ってもらうとともに、周南を訪れた人には観光の思い出として手に取ってほしい」と呼びかけている。問い合わせは市上下水道局(0834-22-8627)へ。


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