【大分】由布院駅が開業100年 記念式典と出発式で祝う

 JR久大線の由布院駅(大分県由布市湯布院町)が開業100年を迎え、同駅で記念式典と出発式が開かれた。


観光客でにぎわう由布院駅

 1925年(大正14年)7月29日に北由布駅として開業し、50年に現駅名に改称された。現在の駅舎は3代目で、大分市出身の建築家、磯崎新氏が設計し、90年に完成した。由布院温泉の玄関口で、駅を降り立つと眼前にそびえる由布岳が観光客らを出迎える。

 7月29日の記念式典で、古宮洋二・JR九州社長が89年に始まった観光列車の歴史に触れながら、「地元のもてなしがあるからこそ、列車に乗ってもらえる」とあいさつ。相馬尊重・由布市長が「人やモノ、文化をつなぎ、地域の発展に貢献してきた駅とともに、これからも活性化に取り組みたい」と述べた。


相馬市長(左)と石橋駅長の合図で出発する「ゆふいんの森」

 その後の出発式では、観光団体や行政の関係者、小学生らによる「100人駅長」がホームに並び、相馬市長と石橋隆一・由布院駅長の合図で、100周年記念ロゴマークがあしらわれた特急「ゆふいんの森」が博多に向け発車した。


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