【長崎】国重文・旧長崎英国領事館 2026年1月開館へ!

 長崎市は8月29日、老朽化のため2007年から使用停止していた同市大浦町の国指定重要文化財「旧長崎英国領事館」の保存修理工事が完了し、来年1月30日に開館すると発表した。同館の歴史や旧居留地に関する資料を展示し、旧居留地観光の拠点と位置づける。


保存修復を終え、来年1月に開館する「旧長崎英国領事館」

 市は開館に向けた経費1077万円を今年度一般会計補正予算案に盛り込んだ。同予算案は総額9億8120万円で、9月5日に開会する市議会定例会に提出する。

旧居留地観光の拠点に!

 同館は観光名所である旧居留地にあり、1908年に英国人技師の設計で完成した。第2次世界大戦中の41年に閉鎖。55年に市が取得し、日本のフォービズム(野獣派)を代表する画家、野口弥太郎(1899~1976年)の作品を展示する美術館などに利用されていたが、2007年から使用が停止されていた。

 工事は今年6月に完了。現在、平和会館(平野町)に仮移転している「野口弥太郎記念美術館」も領事館に戻る。

 このほか、旧居留地で市が所有、運営している東山手洋風住宅群やべっ甲工芸館、南山手レストハウスなど4か所について、市民や観光客への活用を目的として、民間活用してもらう方針だとした。


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