【熊本】「秋のくまもとお城まつり」 天守閣をライトアップ
熊本城(熊本市中央区)で「秋のくまもとお城まつり」が開かれている。今年は「水の都」がテーマで、城内が人工雲海に囲まれたり、天守閣をライトアップしたりする特別な演出を楽しむことができる。11月3日まで。
「水の都」テーマ 11月3日まで
人工雲海やライトアップといった演出は、市が推進する「ナイトタイムエコノミー(夜間経済)」の一環で始めた。市は2031年までに、観光消費額を24年比で147億円増となる1300億円とする目標を掲げている。夜間の観光スポットを設けることで市内の宿泊客を増やし、城周辺の飲食店利用も喚起するのが狙いで、24年は約15万4000人が来場した。
特別見学通路(高さ約6メートル)から雲海を楽しむことができる「雲上の熊本城」は1回約5分で、午前9時台~午後8時台まで1時間に2、3回楽しむことができる。1回あたり約1.5トンの水を使い、一部には城内の井戸水を使っているという。
天守閣前広場で行われるライトアップイベント「夜火夜火(よかよか) 流るる燈(と)」では、青や赤といった色鮮やかなレーザーやライトが天守閣を照らす。イベントは午後6時~同9時で、広場では人の動きに合わせて映像演出が変化するプロジェクションマッピングもある。
イベントの入場料は、小学生以上300円、高校生以上800円。熊本市内の小中学生と高齢者は無料。期間中の開園時間は午前9時~午後9時(最終入園時間は午後8時)。熊本城総合事務所の野口嘉久総務管理課長は「イベントを通じて多くの人に史跡の価値に触れてもらい、復旧の様子や文化財保護の重要性を感じてほしい」と話している。
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