【佐賀】「鍋島藩窯秋祭り」 350年の節目に多彩な催し
かつて佐賀藩が藩窯を置き、非売品の高級磁器「鍋島」を生産した流れをくむ佐賀県伊万里市大川内山地区で11月1~5日、「鍋島藩窯秋祭り」が行われる。同地区の29窯元が加盟する伊万里鍋島焼協同組合(瀬戸口皓嗣代表理事)の実行委員会(川副隆彦委員長)が主催。同地区に藩窯が置かれて350年の節目の今年は、記念シンポジウムなどが行われる。
期間中は通常より2、3割引きで各窯元は販売。掘り出し物も破格値で並べられる。若手を中心に12窯元の作家がろくろで成形し、手描きで絵付けして、地区にある登り窯で昔ながらに焼成した限定品の「ぐいのみ」も50個用意。1日午後1時から1個1万1000円(税込み)で販売する。開窯350周年にちなんで制作・販売している記念小皿は秋のデザインのものを350枚用意。1枚3850円(同)で提供する。
藩窯の先人を顕彰するため組合幹部が行う神事「奉納式」は10月31日午前10時から、絵付けに使った筆に感謝する「筆供養」は4日午前10時からそれぞれ実施する。
シンポジウムは1日午前10時~午後2時、同地区の伊万里・有田焼伝統産業会館で行われる。「鍋島焼文化の継承」をテーマに基調講演や、瀬戸口代表理事、川副実行委員長らのパネル討論が行われる。参加無料。
問い合わせは同組合(0955-23-7293)へ。
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