花に託した1036人の「福岡愛」 メッセージをつないだ動画がギネス世界記録に
記事 INDEX
- 福岡の魅力を花で発信!
- 思い思いのメッセージで
- 花を通じて笑顔のバトン
福岡を愛する気持ちを花に託す動画をつないだ「ビデオチェーン」を世界に発信し、ギネス世界記録を目指そうと、福岡市の市民有志が立ち上げた「FUKUOKA愛PROJECT」で、動画投稿の参加者数1036人が世界記録に認定されました。
福岡の魅力を花で発信!
動画の投稿を呼びかけたのは、花に関する事業やイベントを企画している「フラワーシティーカンパニー」(福岡市中央区)の代表・淵いく子さん。活動のきっかけは、昨年3月に発表された市内唯一の遊園地「かしいかえん」が閉園するというニュースでした。
淵さんは、花に彩られた市民の憩いの場がなくなることに寂しさを覚えるとともに、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止などが相次ぎ、花の需要が落ち込んでいる状況を打開したいと考えました。
福岡市が花で街の魅力を高める「一人一花運動」を推進していることなどから、動画の発信を通して花の消費を喚起し、同時に市の魅力を世界に伝えようと発案。昨年11月から1000人を目標に取り組みを始めました。
思い思いのメッセージで
動画は1人当たり10秒程度で、一輪の花を持って福岡へのメッセージを語る内容です。
庭園デザイナーの石原和幸さんや、プロジェクトアンバサダーで福岡のアイドルグループ「LinQ(リンク)」の金子みゆさん、市内のダンス教室の生徒、コロナ禍で売り上げが落ち込んだ中洲のバーのママらが参加した動画は、「福岡大好き」「夜の花もよろしく」など、思い思いのメッセージが語られました。
花を通じて笑顔のバトン
今年1月までに、市民や企業などから1100人分以上の動画が集まりました。ギネス世界記録公式認定員による確認作業で1036人分が認定され、3月14日に「花を渡していく最大のオンラインビデオチェーン」として認められました。
3月31日に福岡市で行われた認定式で、プロジェクト代表を務める石原さんと高島宗一郎市長に認定証が授与されました。市民の一人として参加した高島市長は「コロナ下で人が集まれない中、花を通じて多くの人とつながることができる取り組みでした。笑顔が咲く福岡になれば」と喜んでいました。