きょうも回る、色鮮やかに 老人会メンバーが守る「風車のおばあちゃん」の花畑

そよ風を受けて色鮮やかに回る風車

 5月の爽やかな風を受けて、色鮮やかな風車がカラカラと音を立てながら回る。福岡県水巻町の荒祭神社そばにある庭には、ペットボトルで作ったヒマワリやスイセンなど、本物そっくりの花をかたどった数百本の風車が並んでいる。


風車に囲まれて笑顔の永沼さん(2018年撮影)

 花の風車を手がけたのは、近くに住む永沼幸子さん(98)だ。「みんなの喜んでいる姿がうれしくて」と20年ほど前から作り始め、地元の人たちに「風車のおばあちゃん」と愛されている。


強風で落ちた"花"

 近年は入退院を繰り返すようになり、日々の見回りや補修作業が困難になった。強い風が吹いた翌朝などには10本ほどが"落花"しているという。


結束バンドで風車を補修する庄司さん

きれいに回るよう慎重に調整


 「地域の自慢でもある財産を守りたい」と立ち上がったのが地元・伊左座地区の老人会のメンバーたち。結束バンドなどを使って一つ一つ、丁寧に補修していく。メンバーの一人、庄司学さん(82)は「散歩中の人たちが『今日もきれいじゃ』と言ってくれるのがとても気持ちいい」と表情を緩める。


カラカラカラ――。軽快で涼しげな音が響く

 「おばあちゃんの技術はとても真似できないけれど、少しでも維持できれば」と話す庄司さん。老人会の女性らと風車を直したり、周囲の草むしりをしたりして地域の誇りを守り続けている。



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