インスタLIVEでラグビー英会話教室 サンウルブズの木村貴大選手に聞いた

記事 INDEX

  • ラグビー英会話教室とは
  • 夢を持ってチャレンジ
  • 今だからこそ「発信」を

 新型コロナウイルスの影響下にあるスポーツ界では、多くのアスリートがトレーニング風景などをSNSで発信しています。ラグビーの南半球最高峰リーグ・スーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」に所属する北九州市出身の木村貴大選手もその一人。木村選手はインスタグラムで「ラグビー英会話教室」を動画配信。日常会話のほか、「試合中の英語」「ファンが使えるフレーズ」などラグビーに関する英会話を教えてくれています。なぜ英会話動画を企画したのでしょうか。本人に聞きました。


木村貴大選手

1993年生まれ。北九州市戸畑区出身。東福岡高ラグビー部では主将。筑波大から当時ラグビートップリーグの「豊田自動織機シャトルズ」に加入。今季からサンウルブズに移籍。ポジションはスクラムハーフ。公式ツイッターアカウント(@TakahiroKimura9)


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ラグビー英会話教室とは

――木村選手はファンや選手から「サンウルブズの広報担当」と言われるほど、SNSでチームメイトの様子を積極的に発信していますね。

 試合ができない期間に、英語を何倍も上達させようと思っていました。せっかく勉強するなら、みんなで共有したいと始めました。ラグビー英語って、私生活で使う英語とは違うので、ラグビー選手を目指す子どもたちにとっても面白いだろうし、ファンの人にも喜んでもらえるんじゃないかと思っています。

 「写真、撮っていいですか?」とか、外国人の選手に声をかけたいけど、どう話しかけたらいいのか分からないというファンの声をよく聞きます。だったら選手とコミュニケーションをとる英語表現も伝えたいですよね。僕らはファンの応援があり、その声援で頑張れています。僕にできることで、ファンへの恩返しにもなると考えたのが「ラグビー英会話教室」です。


――毎週配信していますね。手応えは?

 ラグビーのファンだけでなく、選手やスタッフからも注目してもらって、反響は大きいです。「インスタLIVE」を使っていますが、これだと24時間で動画が消えてしまうので、その後は見られなくなります。今はコンテンツの認知度や広がりを優先したいので、あえて拡散力のあるインスタLIVEで配信しています。その後、ブログで復習するスタイルで紹介しています。もっと人気が出れば、YouTubeで動画が残るようにしていきたいです。「ラグビー英会話教室」という新たなSNSアカウントをつくって、毎日ひとつ、ラグビー用語を解説してみることもアイデアとして持っています。

――動画と文章を組み合わせた形式で、書籍化も目指せるのでは?

 じゃあ、最終的にそこを考えていきます! 誰かに役立つコンテンツをつくりたいですね。学ぶだけでなく、実用性があることに価値がありますよね。しかも、ありそうでまだ誰もやってないという。僕がやっちゃったんで!一番に(笑)


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夢を持ってチャレンジ


――木村選手は北九州市戸畑区出身で、名門・東福岡高校のOBです。ミクニワールドスタジアム北九州でもプレーした経験がありますね。

 素晴らしいスタジアムができて、うれしくてしょうがない。今年1月、北九州市の北橋健治市長を表敬訪問しました。「サンウルブズの本拠地をミクスタにしてください」と言おうと思ったくらいです。

――地元や子どもたちへのメッセージをお願いします。

 テレビで見るようなプロスポーツ選手になりたいと、子どもの頃から思ってラグビーをやってきました。その立場に自分がなれたのは、北九州で育って、ラグビースクールが北九州にあったから。そういう恩があるので、地元に貢献できることがあればと、北九州の人たちとも協力しながら、今もボランティア活動などいろいろとやらせてもらっています。子どもたちには、夢を持ってチャレンジすることの大切さを伝えていきたいですね。


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今だからこそ「発信」を


©︎JSRA

――新型コロナウイルスは収束の見通しがたちません。スポーツ界にとっても厳しい状況が続いています。

 現在の状況になって改めて分かったのは、スポーツは人命が保障された状況でないと成り立たないということ。これまでは、僕らが試合に勝ち、応援してくれる人たちに喜んでもらい、元気を与えることが選手としての価値でした。それができなくなり、今の自分たちに何ができるのか、選手たちは考えなければならない。それが、僕にとっては「発信すること」でした。今の時期だからこそ、ファンへ発信し続けることに意味があると思っています。

――ラグビーのある日常が再び戻ってくる時のため、サンウルブズの選手として準備をする木村選手。困難に直面した今も「ピンチをチャンス」に変えるべく、プロスポーツ選手の発信力で、SNSでもさらなるチャレンジを期待しています。


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